会長所信

令和6年度土浦商工会議所青年部スローガン

PRIDE&PASSION 〜 YEG魂・革新と次代の真ん中に 〜

令和6年度 会長 小椋 直樹
令和6年度 会長 小椋 直樹

「敵を知り己を知れば百戦して危うからず」私の尊敬する古代中国の兵法家である孫子の言葉です。相手や時流を良く読んで研究し、自分の状況や能力を良く把握していれば何をしても負けることはない、という意味の格言です。孫子は紀元前500年頃に稀代の戦略家として活躍し、かの有名な諸葛亮孔明や武田信玄も孫子の影響を受け、戦をすれば連戦連勝し、政治をすれば国を富ませてその名声を高めました。現在でもビル・ゲイツや孫正義など多くの経営者や起業家がその影響を受けています。孫子の兵法、その極意とは「戦う前から勝つ」というもので、何事も準備万端にして物事に臨む大事さを学びました。

申し遅れましたが、令和6年度に歴史ある土浦商工会議所青年部(以下、土浦YEG)第26代目の会長の職務をお預かりする事になりました。連綿と受け継がれてきた土浦YEGの歴史を確と受け取りこの身を賭して更なる飛躍へと繋げて参ります。
さて、土浦YEGでは様々な事業を開催し、そして多種多様な人間関係を築き上げ、さらには土浦市のまちづくりにも多大な貢献をしてまいりました。その活動一つひとつが歴代会長の皆様やOBとなられた先輩諸兄の皆様が私たちに遺してくださった大きな大きな財産でもあります。この財産を再確認して引き継ぎながら次代への新たな一歩となるような革新的な活動をしていく所存であります。

土浦市は郊外に大型ショッピングモールが出来て中心部は商店街にもシャッターが目立ち、駅前には高層マンションが並び、かつて商都と言われた面影がなくなりつつあります。そこで「商都つちうら」の中心市街地の活性化を図る為に、モール505の有効的活用方法について研究し、行政へ政策提言書として提出致します。
そして大きな地域資源のひとつでもある霞ヶ浦ですが、近年一部地域では泳げるようになって参りました。しかしレジャーやリゾートへの有効活用という点までにはまだまだ至っておりません。そこで泳げる霞ヶ浦とレジャー化のPRとして市内友好団体との協力の下、トライアスロンフェスタを共催致します。また「泳げる霞ヶ浦から飲める霞ヶ浦」への実現に向けた研究結果も政策提言書に盛り込んでまいります。
さらに名産品であるレンコンですがお土産品や贈答品としてはある程度有名になり喜ばれています。しかし名物としての知名度はまだ周知されているとは言えません。そこで観光客が土浦の地まで来て名物として堪能していただくために、レンコンを使った地域の宝を創出し、まち全体で提供できる仕組みを整えます。そして創出した地域の宝を大勢の市民の皆様の前で発表出来る様な「食の事業」を開催致します。

さらに連綿と繋がる土浦YEGの国際事業の灯を消すことなく、会員の皆様が新たなステージへ飛躍が出来るお手伝いをするために、今年度も国際の機会を創出致します。
また「敵を知り己を知れば百戦して危うからず」を体現して自企業の発展を促すべく、現代ビジネスシーンにおいて必須であるブランディングやマーケティングといった手法や、DXなどのビジネスツールを取り入れて「戦う前から勝つ」事の重要さを発信致します。

そして地域に住まう子どもたちの夏の思い出の1シーンを創出する為に、キララまつりにおいて土浦YEGが毎年行っている「いこいの広場」を今年は以前の場所と規模で開催し、近隣地域における催事などへも惜しみなく出展協力して参ります。

また県内各地友好単会との親睦や関東ブロックへ出向する会員の雄姿を拝み、応援する為に各種諸会議や諸大会への参加を行います。さらに私たちの活動を市民の方に知っていただき事業への参加を促すべく広報活動の強化をしてまいります。
そして今年度も新入会員は同じ委員会に所属して活動し、全ての例会・事業に参加・協力をしてもらう事で同期の絆を深め、今後の土浦YEGの組織力の向上と益々の発展に寄与していただきます。また、今年度卒業される会員の皆様に感謝の念と敬意を表した卒業例会を開催致します。

新規会員の拡大活動は組織運営の「1丁目1番地」であります。今年度は新規会員の拡大活動は担当委員会を設けずに、会の存続・発展に直接的に関わるこの新規会員の拡大事業を、圧倒的な当事者意識を持って全員参加型で活動して参ります。

温故知新。温と言う字が充てられている意味を考えてみると、「旧交を温める」や「構想を温める」など「とても大事にする」という意味であろうと考えます。歴史を尊びながら新しきを知る。これまでの土浦YEGの伝統を守りつつ新たな次代へ進んでいかなくてはなりません。

そして会員の皆様には青年経済人としての成長に必要不可欠である、圧倒的な当事者意識を持っていただける様な事業の開催と、強烈な原体験を経験出来る機会の創出を提供し、土浦市と土浦YEGの未来を切り拓くべく次代への道標として1年間この身を賭して参ります。